渡米前、最初に感じた大きな疑問:広大なカリフォルニアの地理。
その疑問は実際に降り立ち、生活してみて解消されたのでその知見を記します。
渡米前の私
夫の研究留学に帯同してスタンフォード大学に行くことになったよ。
アメリカ本土の上陸は初めて、カリフォルニアと聞くと派手なハリウッド映画やリアリティーショーのイメージのみ…。
サンフランシスコ空港が最寄りだけど、シリコンバレーとも呼ばれている?気候がいいのは伝わるけど実態が掴めないよー!
結論!
シリコンバレーは特定の地名ではなく、カリフォルニア州サンフランシスコ湾南部の一地域を指す通称です。また、現地ではシリコンバレーとその周辺地域のことを総称してベイエリアと呼ぶ。
映画で観ていたカリフォルニアの煌びやかな世界は南部カリフォルニア、LAのごく一部。
都心と椰子の木が並ぶビーチが隣り合うのも、主に州南部の地域で“ベイ”エリアはその名の通り“湾”に面している。とはいえ、スタンフォードから車で1時間ほど南下するとサンタクルズという海辺のおしゃれな街もあるので週末のday tripにぴったり!
カリフォルニア州と日本の比較
面積
カリフォルニア州:
- 面積: 約423,970㎢。
- アメリカ合衆国の中で3番目に広い州。
日本:
- 面積: 約377,975㎢。
- カリフォルニア州よりもやや小さい。
緯度
カリフォルニア州:
- 北緯32度から42度に位置。
- 温暖な地中海性気候が特徴。
日本:
- 北緯24度から45度に位置。
- 南北に長いため、亜熱帯から寒冷地帯まで多様な気候を持つ。
気候
カリフォルニア州:
- 地中海性気候: 年間を通して乾燥している。
- 内陸部は砂漠気候: 夏は非常に暑く、冬は冷涼。
- 山岳部: 高地気候で、冬には雪が降る。
日本:
- 温帯気候: 四季がはっきりしている。
カリフォルニア、ベイエリアの定義
地理的範囲
サンフランシスコからサンノゼの範囲を拡大すると↓
- 主要都市:
- サンフランシスコ: 観光、金融、文化の中心地。若年層が好んで住むイメージ。日本でいう東京都心エリア。
- オークランド: 東ベイエリアの主要都市で、港湾都市としても知られる。
ブラッドピット主演で話題になったベースボールゲームという映画の撮影地であり、モデルになった球団、アスレチックスの本拠地を有する。 - サンノゼ・クパチーノ: シリコンバレーの南部、オフィスや大規模集合住宅が建ち並ぶ。主にファミリー層の生活拠点。
経済・産業
- シリコンバレー:
- 世界的なテクノロジー企業(Google、Apple、Facebook、Intelなど)が集中する地域。
- スタートアップ文化が根付いており、ベンチャーキャピタルの投資が盛ん。
- 金融業:
- サンフランシスコはアメリカ西海岸の金融中心地。
- 大手銀行(Wells Fargo、Bank of Americaなど)や投資会社が拠点を置く。
- バイオテクノロジー:
- ジェンテック、ギリアド・サイエンシズなどの大手バイオテック企業が所在。
- サウスサンフランシスコは「バイオテクノロジーの首都」とも呼ばれる。
文化・社会
- 多様性:
- 多文化共生社会であり、様々な人種・民族が暮らす。特にアジア系が占める割合が多く、日本人にとっても住み心地の良い街。
- 中国人街、日系人街、メキシコ人街などの文化エリアが存在。
- 教育機関:
- スタンフォード大学: 世界的な名門大学で、多くのテクノロジーリーダーを輩出。
- カリフォルニア大学バークレー校: 公立大学のトップ校で、リベラルアーツと研究の中心地。
- サンフランシスコ市内の観光地:
- ゴールデンゲートブリッジ: サンフランシスコの象徴的な橋。
- アルカトラズ島: 有名な刑務所跡地で、観光名所。
- フィッシャーマンズワーフ: 観光客に人気のあるショッピング・ダイニングエリア。
交通
- 主要空港:
- サンフランシスコ国際空港(SFO): 国際線、国内線ともに主要なハブ空港。
- オークランド国際空港(OAK): 主に国内線を扱う。
- サンノゼ国際空港(SJC): シリコンバレーの玄関口。
- 公共交通機関:
- BART(ベイエリア高速鉄道): サンフランシスコとイーストベイ、サウスベイを結ぶ鉄道システム。
- カルトレイン: サンフランシスコとサンノゼを結ぶ通勤列車。
- ACトランジット: イーストベイを中心にバスサービスを提供。
環境・自然
- 自然公園:
- ヨセミテ国立公園: サンフランシスコから車で約4時間の場所にある美しい国立公園。
- マリンヘッドランズ: ゴールデンゲートブリッジの北側にある自然保護区。
- ミューアウッズ国定公園: 巨大なセコイアの森で知られる。
- 気候:
- 地中海性気候: 年間を通じで乾燥している。特に、サンフランシスコ市内は夏でも涼しい。
歴史
カリフォルニアのアメリカ合衆国併合とゴールドラッシュ
- 1848年の米墨戦争の結果、カリフォルニアはアメリカ合衆国に併合されました。
- 同じ年にサクラメント付近で金が発見され、ゴールドラッシュが始まりました。
- これにより、ベイエリアには急速に多くの人々が移住し、サンフランシスコは繁栄を遂げました。
20世紀の商業と産業の発展
- 20世紀に入ると、ベイエリアは商業と産業の中心地として発展しました。
- 特にサンフランシスコは金融業や貿易業で重要な役割を果たしました。
シリコンバレーの誕生とテクノロジーの発展
- 1950年代から70年代にかけて、サンタクララバレー(現在のシリコンバレー)で半導体やコンピュータ技術が発展し、世界的なテクノロジーの中心地となりました。
現代のベイエリア
シリコンバレーの誕生とテクノロジーの発展
1950年代から70年代にかけて、サンタクララバレー(現在のシリコンバレー)で半導体やコンピュータ技術が発展し、世界的なテクノロジーの中心地となりました。
- 今日のベイエリアは、テクノロジー、文化、多様性の中心地として知られています。
- サンフランシスコ、オークランド、サンノゼなどの都市が含まれ、革新と創造性の象徴となっています。
技術革新
- テクノロジーの中心地:
- サンフランシスコ・ベイエリアはコンピュータ、インターネット、ソフトウェア、バイオテクノロジーなどの技術革新の中心地。
- 多くのベンチャーキャピタルが投資を行い、スタートアップの成長を支えている。
まとめ
ベイエリアは、その豊かな歴史と絶え間ない発展によって、現在も多くの人々を引き付ける地域となっています。
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