結論:寒い!でも、日本の冬ほどではない。
雪が降ったり、マイナスになることはありませんが冬は最低気温が3~5℃の“雨季”が11月〜3月頃まで続きます。
築20年以上のアパートや大学の寮は隙間風も吹き込み断熱効率は期待できないので冬用の靴下や部屋着が必須。この類をアメリカで買うと地味に高く、機能性に劣る為一時帰国の際に買い足しました。
但し車移動の場合ロングコートやダウンは運転の妨げにもなる為、降りて歩く時や夜の冷え込みに備え、さっと羽織れるショート丈のダウンやフリースを後部座席に常備しておくのがおすすめ。
駐在前のお買い物を始める前に、渡米後も役に立つクレジットカードのご準備をお勧めします。ポイントはもちろんのことAMEXなら日本での信用を米国で引き継ぐことができます。詳しくはこちら。
私の愛用品
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パタゴニアのフリースは、機能性はもちろんカリフォルニア発祥のブランドで環境・動物にも十分に配慮した製品作りをしている誠実なメーカーとしても知られ多くの人に愛されています。エンジニアや起業家を始めとする現地人の“ユニフォーム”として定着しており、私も駐妻友達とお揃いでお出掛けしています。
このジャケットは洗濯機で丸洗い(自己責任で洗っています、我が家はLG製のドラム式)できること、冬はもちろん夏の晩の冷え込みにも一年中活躍するアイテムとして重宝しています。正直、日本で生活していたらフリースなんてアウトドアの時くらいしか着用しませんでしたが、アメリカに来てみるとカジュアルな服装が生活に馴染むようになり、日々欠かせない存在となりました。スニーカーも同じく。
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昨年初めて使った“おやすみ専用靴下”は自信を持ってお勧めします。冬本番には日本で売り切れていることもあるので夏の渡米でも荷物に入れておくと安心です。
ベイエリアでは一通りの日本食や生活用品は手に入りますが、この手の物は未進出なので現地に住む方へのお土産としても喜ばれるかもしれません。
また、日本に比べ入浴体験が乏しいこの国で冷え性の私が行き着いたのが“履く足湯”。
ソファでくつろぎながら、キッチンに立ちながらも暖まることができ、お湯の重みで多少のトレーニングにもなる一石二鳥の優れものです。
日本人コミュニティの先輩に教えていただいて以来、重宝しています。
渡米前と到着初日
渡米前、カリフォルニアのイメージといえばドラマやハリウッド映画で見る温暖な気候と海岸線に無数に並ぶ椰子の木。
実際、2021-2022学期スタンフォード大学での留学を終えて帰国した知人から「ダウンジャケットも傘も要らないよ!」と教えてもらい、そんなに過ごしやすいのかと期待に胸を膨らませ、冬物コートやジャケットは日本に置いたまま渡米しました。
サンフランシスコ国際空港に降り立ったのは2022年8月下旬。蒸し暑い日本での夏を越え、長旅を終え、サンフランシスコ空港の自動ドアを抜けた瞬間に浴びた何とも爽やかで、この上なく生き物に最適な(?)風が忘れられません。
後に、空港のある南サンフランシスコ地域とスタンフォード大学キャンパスのあるパロアルト市周辺とでは、車で30分圏内ですが最大10℃も気温が違うという事を思い知るのです。
とはいえ、30分南下したキャンパス近くの滞在先に到着すると、多少の気温上昇は感じつつもカラッとした爽やかな風は健在で、心地よい気候であることに変わりはありませんでした。
その後大きな変化を感じたのは①サンフランシスコ観光 ②Heat wave(熱波) ③雨季・冬の訪れです。
サンフランシスコ観光
渡米から数週間経った9月のある日、滞在先の家族がSF観光に行こう!と提案してくれました。ただし、暖かいジャケットを忘れずに!との補足があり、その時は長袖のパーカーくらいでいいかな?とベイエリア(北はナパバレーを有するノースベイからSFやサンノゼのあるサウスベイ、バークレーやオークランドを包括するイーストベイの総称。シリコンバレーと呼ばれるのもこの地域。)のマイクロクライメイト(狭い範囲で大きな気候の変化があること)を甘く見ていました。
いざ車に集合した際に普段軽装のホストマザーが、見たこともない極厚裏起毛の上着を手にしていたことに驚いたのを鮮明に記憶しています。私は慌てて、持っている服の中で最も暖かいであろうウルトラライトダウンを取りに戻りました。
結論、ライトダウンでは太刀打ちできず!特に寒がりな私は首まで守れる裏起毛に包まれたい気持ちでいっぱいになり凍えながら観光を楽しみました。周りを歩く人々の多くは厚手のfoodieやダウン、毛皮に身を包む(流石に毛皮は大袈裟…一張羅で写真を撮るためだと推察)一方、半袖半ズボン派も一定数混在するシュールな光景。お土産屋さんの派手ながら見るからに暖かいトレーナーに手を伸ばしたくなりましたが、観光地価格+二度と着ないであろうデザインなのでぐっと堪え教訓に。
とはいえ、天気を知らずに来る人も多いのでかなり売れているのでは。
以後、SF観光や野球観戦に行く時はライトダウン+Patagoniaのジャケットを欠かさず持参。特に、屋根もなく海風直撃のSFジャイアンツの球場(オラクルパーク)では恰幅の良い人も毛布を被っていたりします。
球場によっては持ち込み荷物の制限が厳しいところがありますが、オラクルはそこまで厳密ではない印象。私は斜めがけの小さい鞄と、中身の見えるクリアバッグ(アメリカのスポーツ観戦やコンサートではセキュリティ上これが必須)に食べ物や上着を入れて持参しています。規則は随時変更される可能性があるので最新情報の確認をお忘れなく。
球場に拠って、としたのは現在大谷選手が所属するLAドジャースの本拠地スタジアムを訪れた際、明らかに私と同じくらい小さな鞄を持っていた友人がセキュリティに阻まれ、車に置きに戻ることになった経験があるからです。公共交通機関で訪れていたら…と考えると悲惨です。
正直係員の裁量は大きく、別のゲートから入れる可能性もありますが傾向を知っておいて損はないと思われます。
Heat wave(熱波)
天気に話を戻して、マイクロクライメイトの次に経験したのが真夏の熱波です。
iPhoneの天気アプリに熱波注意報の表示が。とはいえ日本のような湿気もなく、天気予報の気温が30℃になってもエアコンのいらない生活に慣れていたので気にも留めていませんでした。
しかしいざ、熱波注意報の日になってみると信じられないほど茹だるような暑さを感じ、日中は家に居られず巨大冷蔵庫(コストコ)や空調の効いたショッピングモールに避難しても、寝苦しい夜からは逃れられずひんやりした冷感シーツが恋しい夜を耐え忍ぶこととなりました。
ここでも築年数が関わってくるのですが、このエリアは元々暑くならないことを前提に家が建てられており、暖房はあっても冷房設備のない家が珍しくありません。
多くの駐在員が住む有名なデベロッパーによって開発された比較的新しいコンドミニアムタイプの住居には冷暖房が完備されているのですが、閑静な住宅街に建ち並ぶ可愛らしい家々の多くが暖房のみ、そしてセントラルヒーティング(中央集権型空調、一軒またはワンフロアにひとつのスイッチ)が殆どで、夏の暑さは扇風機で凌ぐことになります。私が最初にお世話になっていたホストファミリーのお宅がまさにそのタイプで、その後も二度の引越しを経験しましたが全てセントラルヒーティングの家です。
冷え性・寒がりを自認している私でも、日中の太陽を存分に吸収した屋根から伝わる熱による熱帯夜は日本のマンション暮らしでは経験したことのないものでした。今のところ年に1ヶ月もないこの熱波ですが睡眠の質は翌日に影響するのでこれも日本の優れた繊維技術に頼ることをお勧めします。
雨季/冬の訪れ
それを感じたのは渡米初年度の10月下旬。ハロウィンを控え、住宅街のお庭が装飾し始めた頃でした。
布団に入っても身体が冷えて寝付けなかったり、シャワーを浴びた後に湯冷めして風邪を引きそうになったり。
2022年の冬と雨季が始まりました。晴れた日もあれば月に何度か軽く雨が降る事も。日中は20℃以上になり、夜は5℃前後まで冷え込むので暖かいパジャマが手放せませんでした。
私たちは船便や航空便の利用がなく飛行機に預けられるスーツケースのみで渡米したので限られた荷物の中に必要ないかもしれない、けど念の為と一つだけ入れた厚手の部屋着を毎日着ることになってしまいました。
一時帰国で冬物の部屋着や靴下を追加して、おうち時間がかなり楽になりました。
翌2023年の冬は断続的に雨が降り、年が明けて3月頃までぐずついた天気が続きました。家の中も寒く、厚手の靴下が欠かせない毎日。
…執筆中