【研究妻視点】夫婦で挑むアメリカ研究留学のリアルな体験談

駐在準備

スタンフォード大学での留学生活

スタンフォード大学での留学生活は、夫婦にとって新たな挑戦であり、未知の世界へ一歩踏み出す機会です。この先、さまざまな経験が待ち受けていますが、まずは安心して一歩を踏み出せるよう、全貌をお伝えしますね。

  • 新しい環境: スタンフォード大学は広大なキャンパスと多彩な学術リソースを持つ場所で、学びが多い反面、知的な刺激と挑戦が交錯する日々に圧倒されることもあります。
    研究者本人だけでなく、帯同する配偶者にも積極的に学びや社交に関わる機会とオープンな雰囲気があるので新たな発見に興味のある方はこの環境を享受する喜びを感じられることと思います。
  • 夫婦の絆: 新しい環境では、夫婦で助け合うことが何よりも大切です。共に乗り越える経験が、絆を深めるきっかけになるでしょう。
    日本とは異なるアプローチや考え方に直面することも。心地よく過ごすためには、柔軟性と適応力が不可欠ですが、これを身に付ければ一生物のスキルになると思います。個人的には、弱音と感謝を積極的に伝え合うことで乗り越えられることが多かった気がします!
    もし配偶者と一緒に作業する時間が取れない場合は、手続きの手順も、英文メールも弱音もイライラも、chtaGPTなら根気強く調べて、検討して、寄り添ってくれます。私へ直接のお問い合わせも大歓迎です!
  • 新たな友人: 留学生活を豊かにするために、積極的に現地のコミュニティにも参加されることをおすすめします。新しい出会いが多くの学びと喜びをもたらしてくれました。
    私の場合、夫の研究室を通じたイベントや、日本の出身大学のサンフランシスコ同窓会、スタンフォード配偶者向けプログラムが主なきっかけとなり友人知人の輪があっという間に広がりました。
    各方面で暖かく迎えてくださった皆様に感謝です。私もここで知見を共有する事で少しでもお役に立てたら嬉しいです。

ここでしかできない豊かな経験を通じて、ぜひ素敵な留学生活にされてください。
新しい環境に慣れるまでには時間がかかるかもしれませんが、その過程で得られる経験や成長は計り知れません。赤ちゃんに戻ったつもりで、ひとつ一つの挑戦や、できた事を祝福するつもりでちょうどいいです。

それでは、生活を通じて得られた知見や感じたことを具体的な事例を交えながらお伝えいたします。


帯同者を伴う留学の準備と必要な心構え

帯同者としての留学には、特別な準備と心構えが必要です。不安もあるかと思いますが、事前の計画が大きな安心感につながります。

  • ビザの手続き: 帯同者のビザ申請は、留学のスタートにおいて重要なステップです。早めに必要書類を揃え、手続きを進めることが大切です。
  • 住環境の確認: 帯同者が快適に過ごせる住環境を選ぶことが、心の安定につながります。周辺施設や交通手段も事前に調べておくと安心です。
  • 保険の確認
  • 滞在中の収支計画
  • 夫婦での話し合い: 留学前に夫婦でしっかりと役割分担や目標を話し合っておくと、現地での生活がスムーズになります。

例えば、ビザの種類によっては本人や帯同者が働くことができない場合があるため、事前にお互いの意思と照らし合わせなが確認する必要があります。また、渡米後に夫婦で共に過ごす時間を大切にしつつ、各自の目的を持ち、それを尊重し合うことが重要だと考えます。事前の情報収集と心境の共有が、充実した移住生活を送るための礎となります。

これらの準備を進めることで、不安を少しでも軽減し、前向きに留学生活をスタートさせましょう。


スタンフォード大学と周辺環境

ベイエリアで流行中のピックルボールをキャンパス内で楽しむ週末

スタンフォード大学は、その広大なキャンパスと豊かな自然環境が魅力的です。生活環境に慣れるまでには時間がかかるかもしれませんが、徐々にこの素晴らしい場所に馴染んでいけると思います。
多様な学問領域にわたる研究施設や図書館、さらにはスポーツ施設や文化施設も整備されており、学術活動と余暇活動が両立できる環境が整っています。

キャンパス内のゴルフ施設

コミュニティ: 地元の人々との交流も楽しみの一つです。フレンドリーな人が多いので、少しずつ関わりを持つことで、新しい生活がより豊かになります。日曜日にはファーマーズマーケットに出かけてみると地元の新鮮な食材やその生産者の方々と触れ合うことができます。

キャンパスライフ: 大学内には学術的な施設だけでなく、リフレッシュできるスポーツ施設やカフェも充実しています。ここでの生活は、多くの発見と楽しさに溢れています。
例えば、ポスドク研究者とその配偶者には、キャンパス内の図書館やジム、テニスコートやゴルフ場などのスポーツ施設を利用できる学生証に加え、都市間移動のための電車フリーパスも付与されます。キャンパス内とその周辺は無料循環バスも走っているので、車を持たない学生も生活できるように配慮されています。

自然環境: スタンフォード周辺は、豊かな自然に囲まれており、週末にはハイキングやピクニックに出かけることもできます。自然と触れ合うことで、心身共にリフレッシュできますよ。

周辺環境についても触れておきますと、スタンフォード大学はカリフォルニア州パロアルトに位置し、温暖な気候と豊かな自然に囲まれています。特に、週末には近隣の自然公園やビーチへのドライブが楽しめるなど、学業以外のリフレッシュの場も多くあります。
また、シリコンバレーの中心地に位置するため、世界的な企業とのネットワーキングやインターンシップの機会も豊富です。


夫婦での共通認識と協力体制の可視化

留学生活を充実させるためには、夫婦の共通認識と、それぞれが持つ個別の活動を支え合う協力体制を明確にすることが大切です。話し合い、認識をすり合わせることで、互いの協力姿勢を認め、感謝を基にポジティブなコミュニケーションも増やせるかもしれません。

  • 共通体験: 例えば、休日に新しいお店や街を開拓したり、二人で地域のイベントに参加することなどが考えられます。共通体験があることで、一体感が生まれます。
  • 個々の活動:スタンフォード大学では、配偶者同士がつながり合い、自分の興味を探究したり能力を発揮しながら充実した生活を送れるように“International Bechtel Center”という施設があります。ほとんどのイベントがボランティアや寄付で運営されており、家族全員自由に参加可能。その仕事に携わることもできます。こちらを活用すれば、帯同者も退屈することはないでしょう。
  • 協力体制: 生活の中での家事や生活費の管理など、日常のタスクを分担することで、負担を軽減し、円滑な生活が送れるようになります。役割分担についても、事前の話し合いはもちろん、新たな環境ですのでこまめなアップデートも必要だと思います。ChatGPTなどのAIに必要事項を洗い出してもらい、スプレッドシートに落とし込むと明確に可視化されるのでこの方法もおすすめです。プロンプト例) 研究者留学帯同期間の夫婦の協力関係、役割分担を可視化する項目を挙げてスプレッドシートに落とし込んで。

留学期間中、人生の味方と協力関係を築くことは、生活の安定と精神的な支えをもたらします。例えば、夫婦で年間の収支や旅のプランを立てたり、現地の文化や習慣に共に触れることが挙げられます。一方で、各自が異なる目的やアクティビティ、習慣を持つことも生活に彩りを加え、一人の人間としてアイデンティティを支えてくれる大切な要素です。


アメリカでの生活環境と住宅事情

アメリカでの生活環境や住宅事情は、日本とは異なる点が多く、戸惑うこともあるかもしれません。少しでも安心して過ごせるよう、ポイントをお伝えしますね。カリフォルニア州ベイエリアでの住宅選びや生活コスト、休日の過ごし方など、具体的な情報をもとに解説いたします。


住居の選び方と周辺情報

アメリカでの住居選びは、地域や家族構成、予算によって大きく異なります。
私がお話しできるのは客員研究員(Visiting Scholor)としての経験ですが、ご参考になりましたら幸いです。

スタンフォード大学周辺では、大学関係者向けの住宅や学生寮、民間のアパートメントなど、さまざまな選択肢がありますが、学生寮と関係者向け住宅は学部生や院生へ優先的に充てがわれるため、ポスドクや研究員たちは殆どの場合キャンパス外に住居を探すことになります。

とはいえ、応募する権利はあるので留学や勤務が決まった段階で早めにオンラインから申請することをおすすめします。

ここでは、キャンパス外住居を選ぶ際に考慮する大切なポイントを挙げます。

  • 通勤・通学時間: 大学までの距離や交通手段を考慮し、移動手段が確保できる場所を選ぶ。
    車移動か、自転車移動か、など。私は日本でペーパードライバーでしたが、今では毎日運転しています。
  • 周辺の治安: 事前に地域の治安情報を確認し、安心して暮らせるエリアを選ぶ。
    スタンフォード周辺は基本的に治安がいいのでそこまで気にしなくても良いと思います。
  • 生活の便: スーパーや病院、公園など、日常生活に必要な施設が近くにあるかどうかを確認する。
    家から徒歩でお散歩に出かけられる公園があると、リフレッシュになります。
  • 費用: 住居の賃料や光熱費、インターネット費用などを考慮し、予算内での選択肢を検討する。
    私の肌感覚ですが、二人暮らし1bed1bathは最低でも$2700〜。それなりに綺麗な場所を選ぶと$3000〜。キャンパス外、車や電車通勤が前提となるアパートメントの場合です。
  • 空調設備:ベイエリア周辺は元々涼しい気候のため、冷房がついていない建物が多くあります。扇風機のみで凌げる日が殆どですが、ここ最近は年に数日〜数週間だけ猛暑が訪れるようになりました。最上階の部屋で冷房がない場合、日中浴びた熱が夜まで部屋に篭り睡眠と翌日の体調にも影響します。
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日本の製品って痒いところに手が届きます。アメリカでは見たことがないので必要と思われる方はお忘れなく。

これらのポイントを踏まえたうえで、ライフスタイルに合った住居を選択し、快適な留学生活の基盤となることを願っています。

家を探す時のツールは、Zillowが一般的でfacebookのマーケット機能やびびなびなどのポータルサイトからも探すことができます。私たちは最初facebookでルームメイトのいる一軒家を見つけて、そこに半年間暮らした後二人だけの家に引っ越しました。


カリフォルニア州での生活コスト

カリフォルニア州はアメリカの中でも生活コストが高い地域として知られています。特に、家賃や食費、医療費などは日本と比較しても高額になる傾向があります。そのため、留学期間中の予算管理は非常に重要です。

  • 家賃: 都市部では家賃が高騰しているため、予算に応じた住まいを選ぶことが重要です。具体的には、家賃光熱費は月額で3,000ドル以上を見込んでおく必要があり、食費も日々の買い物や外食を含めると、月に数百ドルはかかります。
  • 食費: 食材や外食の費用も高めです。節約のためには、自炊を心がけることが一つの方法です。地元のマーケットを利用して、新鮮な食材を手に入れることも楽しみの一つですし、スタンフォード大学には、月に一度食糧を配給してもらえる制度があり、我が家も大変助けられています。希望や家族構成に合わせてかなりの量を頂けるのでスーツケースやカートを持って出向き、テーマパークのアトラクション並みに長蛇の列に並びますが日本人の研究者仲間とも会えるので、立ち話をしながら列に並ぶのも楽しいひと時です。
  • 医療費: アメリカでは医療費が高額になることが多いです。健康保険に加入していても自己負担が発生することがあるため、万が一に備えて医療費の貯蓄を考えておくと安心です。

これらのコストを考慮しながら、無理のない範囲で生活を楽しんでください。

医療費については、保険に加入していても自己負担額が発生することがあるため、予め健康保険の内容を十分に理解しておくことが大切です。こうしたコストを事前に見積もり、無理のない予算計画を立てることが、安心して留学生活を送るためのポイントです。また、緊急時や体調を崩した時に第二言語で保険のやり取りをするのは心身ともに疲弊します。選択肢があるのなら、日本の会社が提供する保険に加入しておくことを個人的にはおすすめします。


大学での学びと収穫

スタンフォード大学での学びは、夫婦の両方にとって貴重な経験となるでしょう。特に、大学が提供する多様な講義やセミナー、研究機会は、学術的な成長だけでなく、視野を広げる機会でもあります。これらの機会を積極的に活用することで、留学の目的を達成するだけでなく、新たな知識やスキルを獲得することができます。

例えば、夫が専攻する分野の専門講義に帯同者が聴講することで、同じテーマについて意見交換ができ、夫婦間での知識の共有が進むでしょう。また、スタンフォード大学は多くの分野で世界トップレベルの教授陣を揃えており、彼らから直接指導を受ける機会は、将来のキャリアにも大きな影響を与えるでしょう。さらに、学内外のイベントや研究発表の場に参加することで、最新の研究動向を把握し、自身の研究や興味に活かすことができます。

このように、大学での学びを通じて得られる収穫は多岐にわたり、それが夫婦共にとっての成長につながることを意識しながら、積極的に教育機会を活用することが大切です。

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